「最近ストレスが溜まっていて…」
という方に向けて、副交感神経と交感神経のバランスが崩れているかもしれません。
心と身体をリラックスさせ、ストレスを撃退させるコツをご紹介します。
この記事の目次
1.副交感神経を整えて心身をリラックス・・のまとめ
はじめにこの記事のまとめをお伝えします。
①副交感神経はリラックスのための神経であることを理解しよう!
②副交感神経の抑制は抑うつにつながる可能性がある!
③質の高い睡眠が心と身体を整える!
です。
上記のポイントを押さえ、意識的に副交感神経を整えることで心と身体をリラックスさせ、健康な心と身体を手に入れることができます。
詳しく見ていきましょう。
2.副交感神経とは何・・?
副交感神経とは、自律神経(系)を構成する神経のうちのひとつです。
自律神経とは、呼吸や血液の循環、体温など、身体の機能を調整するために、自分の意志とは関係なく自動的に24時間働き続ける神経のことです。
自律神経には副交感神経と交感神経があります。
副交感神経はリラックスのための神経、交感神経は興奮・緊張のための神経であり、お互いがバランス良く働くことで心も身体も良い状態を保つことができます。
仕事や人間関係、長期化にわたるウィルスとの戦いなど、ストレス過多な現代社会では、副交感神経を高めることでリラックス状態をつくりだり、ストレスを溜め込まないことが非常に大切です。
3.副交感神経が抑制されるとどうなる・・!?
交感神経と副交感神経の役割は、よく車に例えられ、アクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)と言われます。
・交感神経:日中に活動するときなど、心身が興奮・緊張する際に働く活動モード
・副交感神経:くつろいだり眠ったり、心身がリラックスする際に働く回復モード
この活動モード(アクセル)と回復モード(ブレーキ)のバランスが崩れると心身に異常をきたします。
限界を超えたストレスや睡眠不足、疲労が続くと、アクセルが暴走するように交感神経が常に高ぶっている状態、いつでも瞬発的に動けるような状態となります。
すると、
・呼吸が早まる
・動悸
・血圧が上がる
・発汗
などの症状がでます。
また、そのような状態でゆっくりと食事や排泄などはできませので、副交感神経が抑制され、胃腸など内臓の機能の低下、胃痛・腹痛、吐き気などが起こり、食欲も低下し、疲労回復にも遅れが生じます。
これが高じると、自律神経失調症となり、さらに進行すると抑うつに繋がったりすることがあります。
4.副交感神経を優位にするためにやるべきこと・・!
睡眠中は副交感神経が優位となります。身体の機能を調整、強化しています。
つまり、日中に活動して交感神経優位になった状態から、質の高い睡眠をとることにより副交感神経が高まり、身体の機能の調整・強化につながります。
では、質の高い睡眠を習慣化されるための方法を、朝の過ごし方と夜の過ごし方に分けて3つご紹介します。
◆朝の過ごし方
朝起きたらすぐに朝日を浴びる
人間の身体には、特に意識しなくとも朝に目覚め、夜に眠りにつくというような自然に備わっているリズムがあります。
そして、体内リズムは24時間より長いとされていますので、このズレを修正しないとどんどん夜型になってしまい、生活リズムが崩れていきます。
このズレを修正するためのカギが、朝日を浴びることです。
朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、24時間のリズムに調整されます。
そして、リセットされてから15〜16時間後に眠気がやってきますので、その眠気に逆らわずに眠りましょう。
◆夜の過ごし方
寝る90分前に40℃前後のお風呂に15分入る
入浴により体内深部の温度を高めてあげると、お風呂上りに体温が下がるタイミングで眠気を誘発させることができます。
また体温の下降幅が大きくなることで熟睡につながります。
ただし、熱めのお湯に入ってしまうと、交感神経が高くなってしまうので注意しましょう。
リラックスする時間をつくる
寝る前の心と身体のリラックスは、スムーズな入眠と質の高い睡眠につながります。
好きな音楽、好きな香り、読書、ストレッチ、ヨガ、温かい飲み物など、自分がリラックスできる時間を5分でも10分でもつくりましょう。
より詳しく質の高い睡眠について知りたい方はこちら
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外部からの様々なストレスから逃れることは難しいと思います。
難しいのであれば、ストレスを撃退するための方法として、副交感神経を高めることが必要です。
ストレスが無くなる、副交感神経が整うという劇薬はありません。
規則正しい生活を基本として、自分に合う、そして継続できる習慣を身に着けることが大切です。
継続は力なりです。
では、良きトレーニングライフを!