「健康診断の結果で、中性脂肪値が高いと診断されたんだけど…。どういうこと!?」
この記事の目次
1.中性脂肪値が高いとどんな影響が!?のまとめ
スキマ時間に効率的に知れる・学べるブログですので、はじめにこの記事のまとめをお伝えします。
①中性脂肪はからだにとって重要なエネルギー源である!
②中性脂肪の増加は肥満を招く!
③生活習慣病の大きな原因である内蔵型脂肪型肥満を引き起こす!
詳しくご紹介していきます。
2.中性脂肪とは・・!?
健康診断や人間ドッグなどで、「中性脂肪が高いですね。」と言われている方も多いと思います。
中性脂肪が高いとからだには良くないと思ってはいても、中性脂肪とはどのようなもので、何がどう良くないのかを知っている人は少ないのではないでしょうか?
中性脂肪はトリグリセリドとも呼ばれており、体内の中でもっとも多い脂肪です。
この中性脂肪は我々にとって重要なエネルギー源であり、脂溶性ビタミンや必須脂肪酸の摂取にも不可欠なのですが、摂取しすぎると体内で消費されずに残り、体脂肪として蓄えられます。
血液中の中性脂肪値が150m/dl以上になると「高トリグリセライド血症」、よく聞く言葉で言い換えると「脂質異常性」と診断されます。
脂質異常性を放っておくと、
・脳梗塞
・脳出血
・心筋梗塞
・閉塞性動脈硬化症
・肝臓障害
などの血管系の病気が起きやすくなります。
からだにとって重要なエネルギー源である一方、摂取しすぎるとからだに悪影響を及ぼす物質となるのが、「中性脂肪」です。
3.中性脂肪値が高くなる理由とは…!?
中性脂肪値が高い人は、「肥満気味の人」が多い傾向があります。
ですので、肥満気味の方はは体重を※標準体重に戻すことを目標にすると良いでしょう。
※標準体重って何キロ?というかたは下の雑学メモをご覧ください。
肥満になる理由も様々ありますが、その中から代表的な例を挙げます。
食べ過ぎている
1日3食しっかりお腹いっぱいに食べる。小腹がすいた夕方には間食でスナック菓子をポリポリ。この食生活ではオーバーカロリーになっている可能性があります。
当然ですが、オーバーカロリーになると太り(脂肪は増え)ます。
脂質の摂り過ぎ
脂質の摂り過ぎは血液中の中性脂肪と悪玉コレストロールのLDLコレストロールを増加させます。
また増加させるだけではなく、善玉コレストロールであるHDLコレストロールを減少させ、肥満になりやすくなり、脂質異常性を引き起こします。
脂質を構成する脂肪酸には、大きく分けると「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類されます。
動物性の脂肪に含まれる「飽和脂肪酸」は上記の影響を及ぼすため摂り過ぎ注意ですが、からだに良い働きをする脂質もあります。
それは、「不飽和脂肪酸」と呼ばれる脂肪酸で、血液中のコレストロールを下げる効果があります。
「不飽和脂肪酸」は青魚やオリーブオイルなどの植物性の油は上手に摂取しましょう。
過剰なアルコール摂取
アルコールを摂取すると肝臓でアルコールの代謝されます
。過剰にアルコールを摂取すると、代謝されずに余ったエネルギーは中性脂肪となって体内に蓄積されます。
そして、肝臓に脂肪がたまると肝脂肪の原因ともなります。
糖質の摂り過ぎ
中世脂肪は油っぽいものを食べて脂質を取りすぎるから増えると思っている方も多いと思います。
しかし、炭水化物の摂り過ぎでも中性脂肪は増えます。
炭水化物は一日の総摂取量に対して、50〜65%を摂取することが目標とされています。
これを超える摂取は中性脂肪の原因となります。
【参考記事】炭水化物、脂質、タンパク質の三大栄養素の摂取バランスが気になる方はこちら
バランスの悪い食事、食べ過ぎ、飲み過ぎには注意しましょう。
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雑学メモ
標準体重って何キロなの?という方も多いと思います。
実は肥満度を表す体格指数というものがあり、BMI(Body Mass Index)と呼ばれているものです。
健康診断でもよく目にしますよね。
BMIの求め方は、「自分の体重(kg)」÷「身長(m)」÷「身長(m)」です。
※身長はcmではなくm(メートル)ですので注意してください。
175cmで85kgの男性であれば、
「85(kg)」÷「1.75(m)」÷「1.75(m)」=27.7
◆肥満度判定
・18.5未満 →痩せ型
・18.5〜25未満 →標準
・25〜30未満 →肥満
・30以上 →高度な肥満
先程の男性のBMIを肥満度判定に照らし合わせてみると、BMIが27.7でしたので肥満ということになります。
日本ではBMIが22の値のときが一番病気の発症率が低いとされています。
まずは自分のBMIを計算して、自分のからだの肥満度を知ることが初めてみましょう。
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4.中性脂肪値が高いと診断されたら・・!?
BMIで肥満以上であったり、健康診断で中性脂肪値が高いと診断された場合の対処方法をご紹介します。
対処方法その①_自分に必要なカロリー以上を摂取しない
脂肪が増える主な原因は、体内で余ったカロリーが中性脂肪となって蓄積されることです。
つまり、体内で摂取したエネルギーが余らないようにすれば良いということになります。
それには、「摂取カロリー<消費カロリー」にする必要があります。
実際の行動はどうすれば良いのでしょうか?
まず、自分の消費カロリーを把握してください。
次に、摂取カロリーをおおまかで問題ないので把握してください。
最後に、摂取カロリーが消費カロリーを上回らないようにしてください。
【参考】自分の消費カロリーを把握する方法はこちらを参考にしてください。
対処その②_食事のバランスに気をつけよう
前項でもご紹介しましたが、バカ食い、脂質の過剰摂取、糖質の過剰摂取でも中性脂肪は増えます。
いくら摂取カロリーを消費カロリー以内にしたとしても、摂取するものが炭水化物ばかりであれば、からだが使いきれなかった糖質が中性脂肪となり、体内に蓄積されてしまいます。
年齢によって若干の違いはありますが、基本的には、
・たんぱく質:13〜20%
・脂質:20〜30%
・炭水化物:50〜65%
が目標とされています。
それぞれの摂取目標の%を知っているだけでは、実際に何をどのぐらいの量食べてよいのか分からないですよね。
ちなみに、たんぱく質と炭水化物は同じですが、脂質は1gあたりのカロリーが異なります。
2項でもご紹介しましたが、摂取目標の%をどうカロリー計算に結びつけるかはこちらの記事を参考にしてください。
バランスの良い食事を心掛けましょう。
対処方法③_運動をしよう
運動の中でもスクワットなどの筋トレとウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を組み合わせるのがオススメです。
筋トレを行うことで筋肉量が増え、基礎代謝が上がってエネルギーを消費しやすくなります。
また、筋トレや有酸素運動を行うことで血液中のエネルギーを消費しますので、肝臓で中性脂肪が合成されにくくなる効果があります。
ただ、運動は1回ではなかなか効果が出ませんので、継続して行うのが中性脂肪を増やさないコツです。
それには最初から無理をせず、できる内容、頻度から初めましょう。
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そして、継続は力なりです。
では、良きトレーニングライフを!